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プリンタビジネス
毎年恒例、秋の新型プリンタがエプソンから発表されました。しかし、今ひとつ代わり映えがしません。印刷速度や再現性など、工夫は見られるものの、あっと驚くような新技術があるわけでもなく、ニュース的にはいまいちって言うところです。プリンタそのものは、もちろん今一ではなくすばらしいと思いますけれど、今まででも十分良かったものが、十二分に良くなったということなので、購買意欲をそそるにはどうなのかなって言う気がします。
マーケットそのものも、ここ数年ほぼ横ばい。今期の予想も前年比98%程度のマーケット予測です。キヤノンとともに、頭打ちからやや下り坂の市場の中で、限られたパイを取り合っている状況ですから、プリンタ主力のエプソンとしては厳しいところです。 現状は、お店プリントか、ホームプリントか、プリント需要の取り合いというところですが、いずれにしてもプリントそのものは下降線をたどるのは間違いありません。インターネットであり、デジカメで撮影しても、携帯に転送して画面で見るだけの人も多くなり、今後大きな上昇機運に乗るのは難しいでしょう。1年や2年では変わらないと思いますが、100年後も紙に印刷して使い捨てる消耗品文化が継続しているとは思われず、徐々に下火になることは間違いないところだと思います。 その中で、ちょっとは掘り起こせるのではないかと思うのが、個人向け写真集の印刷です。現在もネットなどで写真集を作成するビジネスが行われていますが、小さいもので3千円程度。少し大きくなると1万円に近くなってしまいます。1冊作るのならばよいのですが、写真集というからには、もう少し作りたい。しかし製本を頼むと、最低でも100冊からで、100冊でも1000冊でもほとんど値段は変わりません。しかし一般の人が100冊作れば、在庫を抱えるばかりで困ってしまいます。二度三度作るということも、難しいでしょう。 その中で、10冊から30冊程度作りたいという人に向けて、製本キットを出してみたら需要の掘り起しができるのではないでしょうか。現在キヤノンが出していますが(さすがキヤノンで眼の付け所が良いですが)、A4の両面印刷用紙10枚こみで3千円強です。両面とはいえ、10枚は少ないので追加すると、1冊5千円弱になってしまいます。結構な金額です。 これを、1冊単位はその値段であるとしても、10冊セットで2万円程度の価格にしたら、ハイアマチュアには好評を得て、需要の掘り起しが可能ではないでしょうか。製本キットを販売しているような小企業ではこのようなビジネスは難しいでしょうが、エプソンのような大企業なら行えると思いますし、それによって個人製本のマーケットが活性化されれば、現在の製本キット業者も潤うことでしょう。 プリンタのハードウェアの改良も必要ですが、メディアにいかにアイデアをこめるかが、印刷ビジネスの寿命を延ばしていくことにつながると思います。
by abikodigicame
| 2007-09-20 16:18
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